奈良の博物館

奈良国立博物館

基本情報

所在地・・・〒630-8213 奈良市登大路町50番地

入館料・・・一般 700 円、大学生 350 円

所要時間・・1.5~2 時間

どんなところ?

独立行政法人国立文化財機構が運営する 4 つの国立博物館のうちの 1 つ。(他は東京国立博物館、京都国立博物館、九州国立博物館)

1895年(明治28年)、帝国奈良博物館として開館したことに始まり、2020 年 3 月 31 日時点で、国宝 13 件、重要文化財 114 件を含む収蔵品を持つ、超絶偉大な博物館。ブラボー。

施設の概要は以下の通り。東新館、西新館、なら仏像館、青銅器館の 4 つの建物に分かれているのが特徴。また、春日大社、興福寺、東大寺に囲まれているという信じられないほどの立地の良さ。はじめての奈良旅行はこの周辺を巡るだけでいい。すべての歴史がここにある。あと鹿もいる。

立地が良すぎる。

https://www.narahaku.go.jp/guide/

展示紹介

奈良国立博物館といえば、なんといっても「正倉院展」ではないだろうか?東大寺正倉院宝庫に収められた宝物を公開する大規模な展示で、毎年秋頃に開催される。今年 (2022 年) で 74 回目の開催となるので、興味がある方はぜひ!https://shosoin-ten.jp/

また、今までに開催されたその他の展示も https://www.narahaku.go.jp/exhibition/past/ から確認できるが、全体的な特徴は仏教美術に関わる展示が多いことだろう。奈良という立地や、仏教美術を中心とした収蔵品の数々を活かした展示になっているので、専門性は高いものの他の博物館と違った味があって、私は大好きです。

収蔵品

収蔵品は https://www.narahaku.go.jp/collection/ でデータベースとして公開されている。画像も充実しておりマジで LOVE なので、一例を紹介しよう。

とりあえずイチオシの仏像を紹介しておきます。登録名は「如意輪観音坐像 附像内納入品」。

https://www.narahaku.go.jp/collection/1070-0.html

あ~~~~~~。かっこいい・・・・・・・・・。

このデータベースの素敵なところは、収蔵品の資料写真を大量に掲載してくれていることだけではない。奈良国立博物館が今までに刊行した図録等書籍の中で、本品が何ページで紹介されているか、本文付きで載っているのだ。

しかも、画面下部には関連する収蔵品の写真とリンクも掲載されている。神かもしれない。アーカイブ万歳!データベース万歳!今すぐ君も検索をかけて、お気に入りの収蔵品を見つけよう!

どんな人におすすめ?

ここまで見てきたが、さすが国立博物館というだけあって、敷地の広さ、収蔵品の豊富さ、データベースの充実っぷりには目を見張るものがある。

また、寺社や文化財が潤沢な奈良に立地しているだけあって、仏教美術に特化した展示は独自性があるし、専門性も非常に高い。難点としては、特化しているだけに仏教美術に興味がない層の集客は見込めないことか・・。子どもにとってもあまり親しみがないテーマばかりかも。

ただその分、私のような仏像マニアには堪らない場所であるので、これからも特別展やなら仏像館で美しい収蔵品の数々を見せつけてほしい。(なら仏像館は書くと長くなるのでやめました。)

ならはく、好きだ。Forever Love…..

今回の評価はこれじゃ!
ABOUT ME
千井 鱈子 (ちい たらこ)
歴史系の学部を卒業し、なぜか IT 職に就いた 20 代女性。仏像をこよなく愛す。学芸員の皆さまに最大限の敬意を払いながら、今日もゆくのだ博物館へ。